2026年4月16日~2026年5月15日締切分
森田 純一郎選(新ウェブ句会より)
特選 三句
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47
新緑や都大路をまつすぐに
吉川やよい
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42
まつたりと生きて新茶を汲みにけり
西岡たか代
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93
ドローンに監視されゐる潮干潟
中島 葵
秀逸 五句
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20
草刈つて大きくなりぬ青畝句碑
清水洋子
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56
麦秋のガンジス平野果て見えず
高橋宣子
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63
未開の地隠れてゐさう万緑裡
田島かよ
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83
遊船の広きに二人メコン川
峰村ひさ子
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111
誰も来ず電話も鳴らず亀鳴けり
近藤八重子
特選 三句
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特選1
新緑や都大路をまつすぐに
吉川やよい
今回の117句を見て、一番に文句なくこの句を特選と決めた。「夏雲システム」での投句者の皆さんが誰一人取っていないことに驚くと共に寂しくなった、「俳句とは省略を効かせてすっきりと季節の感動を読者に伝えるもの」 という私の常に言っていることを見事に表現した句だ。
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特選2
まつたりと生きて新茶を汲みにけり
西岡たか代
「まったり」を広辞苑で引くと「落ち着きのあるさま。味わいがまろやかでコクがあるさま。ゆっくりとくつろいでいるさま」とあるが、どれもこの句の感じとは違うと思う。他人のことなど気にせず、やや自分勝手にゆったりとマイペースで生きるという感じがする。面白い新茶の句が生まれた。
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特選3
ドローンに監視されゐる潮干潟
中島 葵
現代の潮干潟の句である。その上空をドローンが飛んでいたのを見て作ったのだろう。実際には、テレビ局の撮影などでドローンが飛んでいたのかもしれないが、それを「監視されゐる」と詠んだところに作者の現代的感覚が感じられる。こういう句は変に詩情を入れようとしない方が新しい。
秀逸 五句
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秀逸1
【20】
草刈つて大きくなりぬ青畝句碑
清水洋子
新宮に住む作者にとっては、古座川の句碑か、大島の句碑か、どこにある青畝句碑だろうか。句碑の回 りに生える雑草を刈ると見事な字で書かれた青畝句碑が大きく現れたのだ。
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秀逸2
【56】
麦秋のガンジス平野果て見えず
高橋宣子
インドは広い。黄金色の麦畑がどこまでも続くガンジス平野は、この句の通り本当に果てがないように思える。海外詠では、この句のように固有名詞を生かしてすっきりと詠んでほしい。
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秀逸3
【63】
未開の地隠れてゐさう万緑裡
田島かよ
見渡す限りの万緑の奥には何か見たこともないような場所が隠れているかもしれないと思える時がある。「未開の地」と詠んだことにより、少し不気味さの感じられる句となったことが良い。
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秀逸4
【83】
遊船の広きに二人メコン川
峰村ひさ子
ラオス・タイの国境からカンボジアを貫流してベトナム南部に続くメコン川を行く大きな観光船に作者は二人で乗船していたのだろう。前出句と同じく固有名詞が効いている海外詠だ。
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秀逸5
【111】
誰も来ず電話も鳴らず亀鳴けり
近藤八重子
独り暮らしの家には誰も訪れず、電話すら鳴らないが亀が鳴いたと作者は感じたのだろう。諧謔句であるが、現代人の孤独、寂しさを感じさせる陰影のある句でもある。
入選
入 選 句
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【3】
踊り出しさうな白さの日傘かな
木村由希子
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【6】
蒼空に万朶の樗融け入りぬ
(樗万朶蒼空に融け入る如し)壁谷幸昌
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【10】
地震に怯ゆ豆飯の膳そのままに
清水洋子
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【14】
今捥いだばかりとマンゴーくれにけり
峰村ひさ子
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【24】
小庭いま大紫の統ぶるかに
(――統ぶる如くに大紫)角山隆英
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【25】
ネクタイのやつと馴染みし五月かな
中内ひろこ
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【28】
新緑や長き黒塀角館
荻野隆子
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【32】
ネモフィラへダイブしたげや遠足児
月森こはぎ
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【36】
緑陰に酒瓶置きて吉田寮
吉川やよい
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【37】
緑陰に聞こえ来るやマンドリン
(――よりーーーーーーーーーの音)壁谷幸昌
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【39】
躑躅咲く島根大学表口
吉浦 増
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【55】
野田の街そこもここにも藤の棚
たなかしらほ
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【63】
よく喋りよく笑ふ女子ソーダ水
糸賀千代
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【65】
廓跡小さき四角の夏の空
吉川やよい
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【70】
天守台跡を吹きぬく青嵐
森田教子
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【73】
母の日や花満載の宅配車
黒岩恵津子
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【75】
山々は膨らみきつて若葉風
安田純子
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【77】
台本のあるごと蛍すべて消ゆ
小林恕水
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【89】
句の生れよ生れよと突くソーダ水
村手圭子
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【103】
改札はそのまま海やラムネ干す
大久保佐貴玖
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【106】
容赦なく刈らるゝ羊心地よげ
中島 葵
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【117】
茶覆に目の慣れ茶摘みいそしめり
古谷多賀子
入選
佳 作 句
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【18】
四万十川の空翩翻と鯉のぼり
斎藤利明
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【21】
祭足袋干されてをりし法の庭
武田順子
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【40】
剪毛師にお任せ顔の羊かな
山崎圭子
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【51】
母の日にまだ間に合ふとチラシ来る
たなかしらほ
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【60】
かんむりを振つて泳げる金魚かな
前田野生子
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【88】
風薫る三輪山麓の投句箱
阿部由希子
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【90】
此処かつて司法の砦館涼し
平田冬か
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【102】
地と語るかに作務の僧草を引く
黒岩恵津子
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【114】
水芭蕉三々五々と馬柵に沿ひ
古谷多賀子
純一郎吟
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【9】
遊郭の町に咲きたる夕化粧
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【79】
簀押しされ金魚出荷を待ちにけり
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【96】
西瓜食ぶ幼の肘の濡れに濡れ
