昭和4年、昭和の四Sの一人阿波野青畝が奈良で創刊。

平成2年1月号より森田峠が主宰を継ぎ、平成25年4月号の創刊一千号を以て、

森田純一郎が三代目主宰となりました。

高浜虚子・阿波野青畝を師系とする日本でも有数の伝統ある俳誌です。

わが国には春夏秋冬の四季があって、いろいろの季節現象が見られ、目と心を

楽しませてくれます。

季節現象を17音という俳句の形式で詠んでゆくのはとても楽しいことです。

われわれの「かつらぎ」は心にひびく写生をモットーに、ものの本質をとらえる

高度の写生で、伝統俳句の新しみをめざしています。

句会、吟行会、カルチャー教室では、わかりやすく、おもしろく、作りやすく

という3点を特色としながら、会員同士の心のつながった新しい俳誌でありたい

と思っています。

時代を経ても変わらない本物を見つめる目で、自然をこよなく愛する深い思いを、

さりげなく俳句で表現してみませんか。

初代主宰 阿波野 青畝

明治23年(1899年)2月10日、奈良県高市郡高取町に生まれる。旧姓橋本。

大正4年「ホトトギス」に入る。

大正12年養子縁組により阿波野と改姓。

昭和4年かつらぎ創刊主宰。

昭和6年第一句集「萬兩」虚子の序文を得て刊行。

昭和22年カトリック入信の洗礼。

平成4年12月22日病没。

正規句集「萬兩」「国原」「春の鳶」「紅葉の賀」「甲子園」

「旅塵を払ふ」「不勝簪」「あなたこなた」「除夜」「西湖」「宇宙」。

他に「正編青畝風土記」「わたしの俳画集」など。

蛇笏賞(昭48)・勲四等瑞宝賞(昭50)・日本現代詩歌文学館賞(平4)など。

前主宰 森田 峠

大正13年(1924年)10月16日大阪府北河内郡の母の実家で生まれる。

誕生時の一家の住所は大阪市東区森之宮。

昭和25年國學院大學国文科卒業。

昭和17年より「俳諧」(高浜虚子・年尾共選)へ投句をはじめ、

昭和19年小諸の虚子を訪ねた折り、虚子より「峠」の号を授かる。

皆吉爽雨、岡安迷子、池内たけし、高浜虚子らの指導を受け、

昭和26年「かつらぎ」に入会し、阿波野青畝に師事する。

翌年より同誌を編集、昭和37年より編集長に就任。

平成2年1月号より青畝の後を継ぎ第二代主宰となる。

平成25年6月6日病没。

句集「避暑散歩」「三角屋根」「逆瀬川」「雪紋」「牧開」

「葛の崖」「四阿」「甲山」

句集「逆瀬川」にて第26回俳人協会賞受賞

句集「葛の崖」にて第19回日本現代詩歌文学館賞受賞

著書「青畝句集『萬兩』全釈」「三冊子を読む」

「現代俳句鑑賞全集27」「写生派のこころ」他多数あり。

主宰 森田 純一郎

昭和28年(1953年)大阪市生れ。

昭和51年 同志社大学経済学部卒業。

昭和61年「かつらぎ」へ投句開始。

平成 6年「かつらぎ」同人。同年米国赴任。

平成10年「かつらぎ」新人賞受賞。

平成11年 日本へ帰任。

平成14年 第一句集「マンハッタン」刊行。かつらぎホームページ開設。

同年11月よりインターネット句会開始。

平成16年 かつらぎ首位賞、「かつらぎ」特別同人。

平成18年 1月号より一人一句選者。

平成21年 副主宰に就任。

平成25年 主宰継承。

令和元年6月 第2句集『祖国』上梓

令和3年4月 俳人協会理事・関西支部長

令和3年10月 第3句集 『旅懐』上梓

大阪俳人クラブ常任理事

兵庫県俳句協会常任理事