毎月月末締切のインターネット句会の選句結果を発表する頁です。

かつらぎ副主宰の平田冬か先生、村手圭子先生のお二人の交代で
選句をして頂きます。

特選3句、入選5句、次点句も加えて、毎月15日を目処に発表します。

俳句は初めての方、まだ結社に属しておられない方も、かつらぎの写生句
(心にひびく写生)に触れて頂けましたら幸いです。

2019年7月1日~2019年7月31日締切分


= 村手 圭子 選 =

特選3句

【010】最終のバス行き蛍飛び始む   糸賀 千代

この頃アニメの映画が気に入っています。こんな村里もいいですね。

【058】涼風を連れて歩めるキリンかな   平田 冬か

獣園のキリンさん。あの貴婦人のような歩み方は素敵です。 作者は涼風を連れているようだと感じられた。一歩一歩が 涼やかです。

【078】ひよんの笛ひよつとこ顔に吹いてをり   壁谷 幸昌

懸命にひょんの笛を吹いている人の顔つきがうまく映像化されています。こんな滑稽味のある句も好きです。

入選5句

【019】ちよと動き杭の翡翠向きを変へ   安藤 悠木

翡翠ってそうなんだろうな。いきなり向きは変えない。獲物に向かって飛ぶときはいきなり。

【047】白靴といづれが白き浜の砂     広田 祝世

真っ白な砂浜を散歩する白靴の人物の気持ちも姿も見えます。

【075】帰るさの星空涼しコンサート    栗林 通子

もちろんコンサートも良かったし、帰りに見上げる夜空の星の涼しい。このごろ星空がきれいです。

【139】初恋の人かも知れぬサングラス   太田 明

やっぱり句評を書きたくなりました。いくつになっても初恋の人はいいですね。遠くからくるかのサングラスはかの方かも。こんなときめきも句にできる幸せ。

【178】蓮池を二つに分かつ歩板かな    小西 俊主

地味な一句です。峠先生の御句もそうでした。じんわりと良さが伝わってくるそんな句です。


他にもたくさん好きな句がありました。

【013】紫陽花や陶土の色も濃く成りぬ   日根 美恵

【014】七夕や祖父の遺した墨を磨る    伊予 尚女

【023】真更なる行衣纒ひて滝に入る    山下えつこ

【032】前のめり後ろのめりや茄子の馬   小林 恕水

【056】羅の姿勢崩さず写経かな      篠原かつら

【077】漁火の沖にまたたく闇涼し     清水 洋子

【079】句集「祖国」読む行間の涼しさよ  山崎 圭子

【100】大地割る大河を行ける遊船     阪野 雅晴

【113】宝前の白砂の波に沙羅落花     馬越 久

【114】万緑を分かつ九仞水しぶき     倉田 詩子

【133】空蝉や虚空を掴む二つ三つ     加島 一善

【152】水の町郡上に食ぶる心太      糸賀 千代

【158】打水や茶房に替はる醤蔵      斎藤 利明

【162】昼寝覚あの世に魂を忘れ来て    平田 冬か

【165】梅を干す庭に匂ひを広げけり    中島 幸子


以上です。いつまで続く暑さでしょうか。皆様お体大切に。


(次回8月31日締切分は、9月中旬に平田冬か選として発表します。)