毎月月末締切のインターネット句会の選句結果を発表する頁です。

かつらぎ副主宰の平田冬か先生、村手圭子先生のお二人の交代で
選句をして頂きます。

特選3句、入選5句、次点句も加えて、毎月15日を目処に発表します。

俳句は初めての方、まだ結社に属しておられない方も、かつらぎの写生句
(心にひびく写生)に触れて頂けましたら幸いです。

2022年5月1日~2022年5月31日締切分


= 村手 圭子 選 =

特選3句

【077】瀞峡をめぐる舳先に風薫る          太田 明

四方に風が香っている。ことに舳先は薫風を分けていく、そんな瀞峡下り。その舟に乗っている気分になりました。

【136】入れし火の駆け上がる窯五月闇        日根 美恵

登り窯でしょうか。五月闇というやや湿った気分の暗闇。一気に登っていく火の勢いとの対比が強いです。

【138】天覧の誇りを今に鵜匠老ゆ          平田 冬か

天皇陛下がご覧になってくださった、そんな鵜飼い。そのときの鵜匠さんをつとめられたかた。「老ゆ」が寂しさを誘います。

入選5句

【032】星合の空へ飛び立つパイロット        敷島 鐵嶺

素敵なパイロット姿を思ってしまいました。星合の空だから何かロマンを秘めた旅かもしれません。星の王子さまの童話の世界が私の脳裏にあります。

【053】縁先に夫の野良着や半夏生          近藤 八重子

「半夏生」って難しい季語です。半夏生の咲くころのけだるい気分が  何となく伝わります。少し汗ばんだ野良着を縁側に脱ぎ捨てたのでしょうか。

【091】さざ波の風吹き渡る青田かな         後藤 允孝

お百姓さんのほっとされている気持ちがわかります。青田だから。

【166】鰹売る最南端の始発駅            巻木 痺麻人

串本でしょうか。最南端の始発駅が説得力あります。遠いです。でもまた行ってみたいです。そこでしか食べられないおいしい鰹。

【145】走り去る子らにふらここ揺れやまず      篠原 かつら

公園でのちいさな場面を切り取られた。素敵な動画です。むずかしいことは何も詠んでいませんが、ふらここの持つ可愛さが溢れています。


ほかにもっと好きな句があったはずですが、これだけになってしまいました。 俳句は考えるとわからなくなります。選らばせてもらうのにも直感が要ります。

【118】雨脚の浮葉に音を奏でけり           中島 正幸

【120】つくばいの知足のこぼす穀雨かな        迫田 斗未子

【132】描く輪に上手下手あり水澄まし         木村 能天気

【171】一隅を照らす法灯五月雨るる          阪野 雅晴

【163】竿一つ振るだけで良し鮎日和          山田 ひろ志

【164】茅花野となれるかっての内裏かな        広田 祝世



(次回6月30日締切分は、7月中旬平田冬か選として発表します。)