毎月月末締切のインターネット句会の選句結果を発表する頁です。

かつらぎ副主宰の平田冬か先生、村手圭子先生のお二人の交代で
選句をして頂きます。

特選3句、入選5句、次点句も加えて、毎月15日を目処に発表します。

俳句は初めての方、まだ結社に属しておられない方も、かつらぎの写生句
(心にひびく写生)に触れて頂けましたら幸いです。

2019年10月1日~2019年10月31日締切分


= 平田 冬か 選 =

特選3句

【034】爽やかにただ一語なる別れかな   広田 祝世

ただ一語のその別れの言葉が気になります。決別の場面というよりも、また近いうちに出会う仲のようにも思われます。「爽やかに」から二人の間柄までそれとなく伝わってきそうです。

【031】水澄めり土嚢は破れゐるままに   村手 圭子

水防のために川の土手に積まれいる土嚢です。この川の氾濫の危機を救った土嚢かも知れません。出水に暴れた川も今は何事もなかったように水が澄んでいるのです。

【132】大垣に舟を浮かべて翁の忌     篠原かつら

大垣は「奥のほそ道」のむすびの地として知られ、湧水の豊かな町で外濠川には川湊跡も灯台もあります。芭蕉はここから舟で桑名に出て伊勢参りをします。大垣ではこの川に舟を浮かべて翁忌が修されるのでしょう。

入選5句

【032】積ん読のどれから読まん文化の日  迫田斗未子

【037】草虱つきし程には句は出来ず    田島 もり

【052】妻恋ふる唄のおほらか寒造(添削) 小林 恕水

【139】鳶の輪の上に鳶の輪秋高し     太田 明

【144】方丈記身につまさるる秋出水    斎藤 利明


そのほか捨てがたい作品

【010】菊炭や尉も見事な菊模様       小林 恕水

【084】凄まじや墓石までも城垣に      平松 文子

【025】小春日和こんなひとひがよろしくて  近藤八重子

【108】金木犀こぼれて円を描きけり     中島 正幸

【130】爽やかに鈴鳴らし行く砂丘馬車    広田 祝世

【140】薄野に艶ある風の生れけり      中島 幸子

【147】魔女を抱く母は妖怪ハロウイン    黒岩恵津子



(次回11月30日締切分は、12月中旬に村手圭子選として発表します。)