6月10日締切の第14回ウェブ句会特選第1席は
病鵜は別囲ひして鵜匠宿
作者は篠原かつらさんです。おめでとうございます。
ご主人の看護で遠くの吟行、吟旅はしばらく参加できない状況だとのことですが、鵜飼シーズンには、鵜匠宿へ足を向けておられるようです。
看取りの日々の息抜きでも、かつらさんの目は病鵜を捉えてしまうのでしょう。
かつらさんから、貴重な写真をお預かりしました。2012年の東海同人会(名鉄ニューグランド)、2007年5月の五箇山、翌日の白川郷での写真だそうです。
奥飛騨の古い家屋がそのまま残り、平家落人伝説など趣のある吟行地だとのことです。(写真が縦のままでごめんなさい)
かつらさんの益々のご健吟をお祈りします。
4月10日締切の第12回ウェブ句会、特選第1席は
防風掘る砂の冷たき深さまで
作者は木村由希子さんです。
岡崎の高校で国語教師をされている由希子さんは、実感を伴う斬新な句を詠まれるので、ものの芽句会でも由希子さんの句に互選が集まります。
生徒にも俳句を教える機会があるそうですので、常に若い感覚を持ち続けていられる環境にあるのでしょう。
お忙しい上に、離れているので、なかなかお目に掛かれませんので、写真が少ないです。
随分前の写真を引っ張り出してきました。平成21年のかつらぎ創刊80周年記念大会での由希子さんです。
中央は箕面の清水寿恵子さん、右端は森田教子です。
10年前ですから、随分若いです!
2月10日締切 第10回ウェブ句会の特選第1席は
そこにだけ春ある如く映画ロケ
作者は篠原かつらさんです。
かつらぎ誌上に「青畝・峠俳句の英訳」を連載してくださっているかつらさんは、
英語教師としての長いキャリアが培った目から、英語訳に適し、且つ季節にあった句をチョイスされていて、
その審美眼に、いつも溜息が出るほどです。
花野句会の幹事、東海同人会の重鎮として、益々のご活躍をお祈りしております。
写真は、昨年の東京での全国同人会に参加されたかつらさんと、1991年(平成3年)8月28日の日付の貴重なもの。
峠日記を見ると、花野句会の吟旅で関の孫六の刀匠仕事場を見学してから小瀬の鵜匠足立家へ、鵜飼を見て泊まる、とありました。