2月10日締切 第10回ウェブ句会の特選第1席は
そこにだけ春ある如く映画ロケ
作者は篠原かつらさんです。
かつらぎ誌上に「青畝・峠俳句の英訳」を連載してくださっているかつらさんは、
英語教師としての長いキャリアが培った目から、英語訳に適し、且つ季節にあった句をチョイスされていて、
その審美眼に、いつも溜息が出るほどです。
花野句会の幹事、東海同人会の重鎮として、益々のご活躍をお祈りしております。
写真は、昨年の東京での全国同人会に参加されたかつらさんと、1991年(平成3年)8月28日の日付の貴重なもの。
峠日記を見ると、花野句会の吟旅で関の孫六の刀匠仕事場を見学してから小瀬の鵜匠足立家へ、鵜飼を見て泊まる、とありました。
明けましておめでとうございます。
創刊90周年の記念の年を迎えました。
今年もどうぞよろしくお願いします。
12月10日締切の第8回ウェブ句会特選第1席は
席譲りくれたるは魔女ハロウィン
作者は木村由希子さんです。
岡崎在住の高校の国語教師である由希子さんは、ものの芽句会のメンバーでもあり、
遠隔地からの投句でありながら、当日の吟行地に合わせた季語の句を作って投句されます。
斬新な見方、詠み方をされて、句会でも互選が集まる句を作られます。
ウェブ句会の特選1席の句も、由希子さんらしいウィットに富んだ句です。
今年はどんな句を詠まれるか、とても楽しみです。
写真は、全国同人会に出席の際の写真、中四国同人会の会食で合唱しているところ、沼津御用邸を吟行した際の句会で
短冊を配っている由希子さんです。
11月10日締切の第7回ウェブ句会、第1席は、
猪垣の中に猪垣して住める 平田冬か
でした。
主宰も句評で、自然との共生を考えさせられる一句でもある、と述べています。
野生動物の被害にお困りの農家は、多いことでしょう。
先日の大和俳句会で、青畝生家、青畝記念館などを吟行しました。
その時の、副主宰冬かさんの写真をご覧ください。
吟行スタイルも、いつもとてもお洒落な冬かさんです。
第6回ウェブ句会の特選第1席は小林久美子さんの
実をつけしままの倒木台風禍
でした。おめでとうございます。
この秋、台風21号が近畿地方を直撃した時、作者のお住まいのちかくにある浜寺公園の松が根こそぎ倒されたそうです。
松の木は意外に根が浅いことにも驚いたとか。
特選の一句は、その時にできた句だそうです。
大阪湾に近い松林が広がる浜寺公園は、被害が大きかったのでしょう。
小林久美子さんと言えば、海外旅行での吟旅の句を、沢山詠まれています。
最初に行かれたのはマレーシアだったそうで、日常生活から離れて楽しまれたそうです。
平成21年2月号に「マレーシアの旅」という紀行文を執筆され、
マレーシアはどのような変貌を遂げているであろうか、と述べておられます。
国内では白馬や立山の山が印象に残っているとのことです。
益々ご健吟をお祈りしております。