4月15日締切の第48回新ウェブ句会、特選第1席は
晩春の一日飛鳥の人となる
作者は吉浦増さんです。3月に奈良県桜井市三輪山会館で、かつらぎ1100号記念の句碑除幕祝賀会が無事に済みました。
松江から参加の増さんや、関東・東海・中四国の誌友の方々は、前日から精力的に吟行をされ、祝賀会翌日には地元奈良の誌友と一緒に、
飛鳥を吟行されました。
かつらぎの聖地と言える奈良を訪れ、感慨深い吟旅になったことでしょう。
写真は北八木町の河合家住宅を訪れた時。増さんは前列右端におられます。
次も同じく、河合家の前で、河合桂子さん・上総紫香子さんもおられます。
次は大神神社の大美和の杜の主宰句碑で、誌友の皆さんが訪れてくれました。
写真提供は古谷彰宏さんです。
3月15日締切の第47回新ウェブ句会、特選第1席は
春風やバスを待たうか歩かうか
作者は糸賀千代さんです。
うきうきと心弾むような嬉しい気持ちが伝わってくる句ですね。
昨年刊行された「森田峠全句集」の手助けとなったのが、峠句の千代さんが入力されたデータでした。
峠句について精通されている千代さんは、峠の真の弟子のひとりと言ってよいでしょう。
写真は、令和元年12月の忘年会での写真。千代さんは後列の左です。前列の右が峠夫人の敏子。
次の写真は、令和3年3月に綾部山梅林の峠句碑をりんどう句会有志等でバス吟行した時の写真。
綾部山梅林俳句大会は今年とうとう中止となってしまいました。昨年皆さんで訪れることが出来て良かったです。
次の写真は令和2年11月に貸切バスで室津等を吟行し、新舞子に宿泊した時の写真。
翌日は西脇市俳句大会に参加しました。今年は11月27日に俳句大会が予定されています。無事に開催されますようにと祈ります。
2月15日締切の第45回新ウェブ句会、特選第1席は
余寒なほ坊を閉ざせる試別火
作者は斎藤利明さんです。奈良の人にとってお水取りは特別大切な行事でしょう。
西奈良句会、写生会と利明さんにお世話になり、参加者に行き届いた配慮をしてくださって、
大変ありがたい存在です。
写真は昨年10月の大神神社の句碑除幕式の控室での写真。当日は写真担当として走り回って下さったので、
ご自身が写っている貴重な一枚です。
次の写真は昨年12月の芦屋での写生会の写真。利明さんは左から3人目です。
そして、私の手持ちの写真には少なかったので、利明さんから提供して頂いたお写真です。
決まってますね。
1月15日締め切りました第44回新ウェブ句会の特選第一席は
おほかたは平々凡々日記果つ
作者は近藤八重子さんです。
八重子さんの詠まれる句の特徴として、ご自身の心の内側まで詠みたいというお気持ちが感じられるように思います。
人知れず努力なさっているのでしょう。
コロナ禍で気軽に楽しめるような機会が減り、八重子さんとなかなかお目にかかれないのが残念です。
八重子さんの写真が少ないので、またまた2019年の薬喰の写真からご紹介します。
東吉野の「天好園」集合写真、後列左から3人目が八重子さんです。
オミクロンの感染拡大が続いていますが、またこの時のような楽しい薬喰&句会が出来ますようにと、
祈っています。
令和3年12月15日締切の第43回新ウェブ句会特選第一席は
俗語なるお句にも品位青畝の忌
作者は広田祝世さんです。
「品位」という言葉がよく似合う祝世さんならではの句だと思います。
今年は大切な伴侶を亡くされて、それを詠まれた句も拝見しましたが、
それでも前を向いて吟行されるお姿に、私達の方が励まされる思いがしました。
どうかお身体に十分にお気をつけて、益々のご健吟をお祈りしております。
写真は先日の写生会、芦屋川駅すぐの虚子三代の句碑で。
祝世さんは句碑の右側3人目に立っておられます。
芦屋カトリック教会の前で、作句しておられる後ろ姿にも、何か惹かれるものがありました。
最後は10月のかつらぎ吟行会で訪れた八木町の河合家住宅縁側で撮影した集合写真です。
後列6人目が祝世さんです。
皆様もどうぞ、良いお年をお迎えください。