6月15日締切の第74回新ウェブ句会特選第1席は
金魚売水の匂ひを残しゆく
作者は、名古屋の大久保佐貴玖さんです。
佐貴玖さんの句の文学性の高さは、彼女の知的な雰囲気から誰でも納得するところですが、
俳句に対する姿勢も真面目で一生懸命なところが、素晴らしいと常々感じています。
金魚売に遭遇することは、今では珍しくなりました。
良き日本の原風景を俳句に詠んで残していくことは、彼女なら出来るのではと思わせます。
写真は4月に行われたかつらぎ創刊95周年記念大会での1枚。佐貴玖さんは左後ろに立っておられます。
もう1枚の写真は、昨年10月に行われた全国同人大会前日吟行の、カトリック玉造教会での集合写真。
2列目の右から4人目が佐貴玖さんです。
5月15日締切の第73回新ウェブ句会特選第1席は
晩春の一日南都の客となる
作者は松江在住の吉浦増さんです。
主宰の選評にある通り、95周年記念大会に遠路駆けつけて下さった増さんは、
中四国の同人数名を自家用車に同乗され、参加くださいました。
増さんがいなければ、95歳になられた佐藤夫雨子氏の功労者表彰も実現できなかったことでしょう。
増さんの貢献度は計り知れないと思います。
写真は昨年6月に四国観音寺・金刀比羅宮への洗心会吟旅で、懇親会でスピーチされる増さん。
そして、琴弾公園内の雅の郷にある青畝句碑での写真。
フットワーク軽く諸行事に参加して下さる増さんは、ZOOM句会も参加されていますので、
距離を感じず、誌友の皆さんと交流されていることが、何より有難いと思っております。
4月15日締切の第72回新ウェブ句会特選第1席は
虚子の忌にひらく椿子物語
作者はたなかしらほさんです。
しらほさんは俳歴の長い誌友です。とてもシャイな方なので、
写真を探しましたが、1枚見つけることが出来ました。
先日の4月28日に行われた創刊95周年記念大会での1枚です。
丸テーブルの左の方です。
下村梅子先生を慕われていたしらほさんは、古いかつらぎの事をご存じの
今では少ない誌友の一人です。益々のご健吟をお祈りしております。
3月15日締切分 第71回新ウェブ句会特選第1席は
なむかんのリズムとはなり青き踏む
作者は副主宰 村手圭子さんです。
青畝先生の御句を口ずさみながら、春の訪れを体いっぱいに感じておられるのでしょう。
圭子さんと言えば、4月号記念評論に荻野隆子さん執筆の「村手圭子先生の俳句に学ぶ」が掲載されています。
生活の全てが俳句と言える圭子さんの、口をついて出て来る言葉が何でも尊いと私も感じてしまいます。
写真は今年の俳人協会新年の集いでの一枚。昨年は体調を崩されたことがありましたが、
見事にお元気になられて嬉しく思います。
次の写真は、昨年10月の全国同人大会でのご挨拶、そして、9月の関西俳句講座の後の二次会での写真です。
月末には創刊95周年記念大会があります。圭子さんにも沢山お世話になると思いますが、
よろしくお願いします。
2月15日締切分 第70回新ウェブ句会特選第1席は
ストリートピアノ弾かんとコート脱ぐ
作者は阪野雅晴さんです。
さすが雅晴さんと言ってもよい「コート脱ぐ」の季語が生きています。
いつも縁の下の力持ちの役を引き受けてくださる雅晴さん。
例会報と選評の文字起こし、創刊事業基金の会計、友の会代表、毎月のかつらぎ誌の校正等、
地道な作業に有難く思っています。
写真は平成27年の新年会二次会の席で主宰と雅晴さん、
次の写真は、昨年の全国同人会で大阪同人会の皆さんと一緒に。雅晴さんは前列左端。
3枚目は、今年の俳人協会関西支部新年の集いの会場で、雅晴さんは右端に座っておられます。
益々のご健吟をお祈りしています。